京都大学 KYOTO UNIVERSITY

京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 臨床研究者養成(MCR)コース

FAQ

出願、入学に関する質問
Q1. 京都大学 MCR コースの良い点と留意すべき点を教えてください。

本学 MCR(臨床研究者養成)コースは、2005年に日本で最初に開始した、臨床医限定の本格的な臨床研究のイロハを学ぶための正規課程です。以下に本コースの特徴を説明します。

良い点
・ 1年間の短期集中で、研究の方法論を体系的に学ぶことができます。
・ 教員の指導や、境遇の近い同期からの刺激を受け、より洗練された研究に昇華させることができます。
・ 活躍する OB/OG が多く、MCR 生として横や縦のつながりが出来ます。

留意すべき点
・ 大学院への入学在籍が必要です。また、本コースは平日日中の対面講義です。このため多くの方は職場を休職、もしくは退職をして参加されます。時間割は講義の取り方によりますが、前期は平日週3-4日の終日、後期は平日週2-3日の半日ほど拘束されます。
・ 年度末に、具体的な研究結果や進捗を報告することが求められます。勿論教員の指導を受けながら進めますが、自身でも主体的に学び、手を動かすことが必要です。

本コースは 福原 俊一 先生著「臨床研究の道標」が基本となっています。すなわち「現場に基づく臨床疑問を、洗練された実施可能な研究疑問に昇華すること」を MCR の基軸としております。このスキルを身につけた上で、臨床に還元する、アカデミアや製薬等のポジションを獲得する、開業に活かす、などの様々な進路があります。自身の先々のキャリアに、是非本コースを活用していただければ幸いです。

Q2. 実際の参加者層を教えてください。家庭との両立はできますか。京大関係者でなくとも参加は可能ですか。

参加者の多くは 5-10 年目の臨床医で、年齢は30代が中心です(勿論、実際は20-50代まで幅広くいらっしゃいます)。この時期は結婚や出産育児などのライフステージと重なります。多くの方が家庭をもって参加され、男女問わず家庭との両立は可能と考えます。当コースでは臨床医の皆様に広く門戸を開けており、京都大学に関連がないと入学に不利になる、ということは全くありません。

Q3. 勤務先の身分を残して入学することはできますか。

MPH, DrPH の場合は制度上可、PhD (医師免許保有者) の場合は不可(退職が前提)です。回答は左記の通りですが、実際は平日の日中に授業があり、各自の勤務先との相談となります。京都大学大学院医学研究科の「募集要項および出願」を含めて、慎重にご確認ください。

Q4. 授業はどの位ありますか。

前期(4月-7月)と後期(10月-翌年1月)で分かれます。前期はやや忙しく、平日のうち3日間はほぼ終日、2日間は半日程度で授業が入ります。後期は単位の取り方次第ですが、週2-3日、いずれも半日ほど授業があり、残りは研究やアルバイトに充てる方が多いです。前後期ともに土日に授業はありません。MCR には必修科目と選択科目の2つがあり、後者の選択科目をどの程度受講するかで負担度合いは変わります。

Q5. MCR の専科生、受講生、特別研究学生の違いを教えてください。

1. 臨床研究者養成(MCR)コース(専科生)‥1 年の短期で学位を取得する医学研究科社会健康医学系専攻専門職学位課程の特別コースです。既に PhD を取得している方、英語論文の執筆経験のある方や、休職の期間を出来る限り抑えたい方に向いています。例年、参加者全体の 1-2 割です。「募集要項および出願」のページも合わせてご確認ください。

2. 京大内受講生‥本学大学院医学研究科の 2 年制専門職学位課程(MPH)、社会健康医学系専攻博士後期課程(DrPH)および医科学専攻博士後期課程(PhD)、医学専攻博士課程(PhD)のいずれかに所属し、そのうち 1 年の間に MCR 限定講義に参加するものです。上記の専科生と比較して、参加可能な講義に差異はありません。年限に余裕があるため、それぞれの研究にじっくりと取り組むことが出来ます。参加者全体の 8 割です。

3. 特別研究学生‥他大学大学院に在籍する医師の方が、自身の主所属と MCR 協力教室教授双方の合意を得て参加するものです。参加者全体のうち 0-1 割(1-2年に1人ほどの割合)です。なお、MCR限定講義を受講するためには、事前に科目等履修生への出願が必要です。詳細は、参加前年度の秋までに、医学研究科教務課大学院教務掛へお問い合わせください。

重ねてになりますが、いずれも受講できる講義に差はありません。自身の研究スキルや大学院に割ける時間を加味して、慎重にご検討ください。この点はやや複雑であり、毎年4-5月のオープンキャンパスで詳細に説明しております。是非参加をいただければ幸いです。

Q6. SPH 入学に向けた、具体的な流れを教えてください。

入学前年の2-3月に下調べを行い、4-5月にオープンキャンパスに参加、その後教室教授と面談をして出願の承認をもらう流れが通例です。各専攻・課程への出願時期は「募集要項および出願」をご確認ください。時間に余裕をもって動かれることをお勧めいたします。

Q7. 2 年かけて卒業することは可能ですか?

標準修業年限は1年です。ただし、出産育児ほか家庭の事情等による相談事がある場合は、個別に事務局にご連絡ください。

入学前の研究計画について
Q8. やりたい研究が漠然としていますが、大丈夫ですか。

在籍年数次第です。MCRコース(専科生)では、入学時点で研究計画が具体化されている必要があります。一方、受講生の場合は、ある程度漠然としていても「研究によって臨床疑問を明らかにしたい」との意欲があれば問題ありません。出願を決められたのち、各教室の教員と話し合う中で計画が固まることもありますので、まずは各協力教室にご連絡ください。

Q9. 入学前の勤務先のデータを使った研究は可能ですか。

勤務先および協力教室の指導教官の合意を得られれば可能です。ただし、事前に内諾を得ていても、情勢等の変化で規定が変わる可能性もあるため、慎重にご確認ください。

生活に関する質問
Q10. アルバイトはできますか?

多くの大学院生がアルバイトをしながら学んでいます。医学研究科として明確な規則はありませんが、研究や教室内行事(ミーティング等)に支障のない範囲で取り組まれてください。前期(4月~7月)の授業期間は、平日のアルバイトは負荷が高いと思われます。8月以降の期間については可能と思われます。事務局での紹介等は行っておりません。適宜、所属教室内の先輩方からアドバイスをお受けください。

Q11. 住居はどうしていますか?

近隣に住まいを設ける方や、近郊から通う方など様々です。授業は原則対面ですので、通学の必要があります。授業期間は前期4-7月、後期10-1月ですので、この期間のみマンスリーマンションを契約して生活される方もいらっしゃいます。上述の通り家庭を有している方も多く、ご家族との相談になると考えます。